
コロナショックで先の見えない不安に襲われる中、
今朝の日本経済新聞・神奈川版~宿泊施設や飲食店閑散~という記事の
末尾に載っていたインタビュー後半部分に
“打開策に動き始めた企業もある。”として
横浜中華街のローズホテルの渡部一樹総支配人のコメントが
珠玉の言葉として深く心に残った。

「ルームサービス付き宿泊プランを期間限定で発売することで、
お客さんに多少でも安心感を与えたい」
「キャンセルが続く宴会を夏以降へ延期を顧客へ提案」などなど・・・
「反動で需要が増える時に備えて、今できることをやる!」と巻き返しを期している。
11年前のリーマンショック時には
「正社員を雇い続けるのはリスクが高いから」という理由から
家族主義経営と云われた中小企業までもが、
一気に正社員採用を控え非正規労働者を増やし続けた結果、
若年労働人口の急速な減少が顕在化した今、
事業を存続できなくなり廃業に追い込まれる窮地に立たされている事例も急増している。
時代は遡ってオイルショックでモノが全く売れなくなった時代に、
かの松下幸之助翁は、従業員を一人も解雇することなく、
生産現場の人間まで総動員して営業を強化することで
今で言う “ ONE TEAM ”で苦境を乗り切ったという
神対応が逸話として語り継がれている。
私自身も倫理法人会という社会教育団体の末席を汚す一員として、
明るく前向きな人生を送るための気付きを日々いただいているが、
倫理法人会設立の立役者・滝口長太郎先生の『打つ手は無限』という言葉こそ、
コロナショックに喘ぐ経営者は心に刻み、実践しなくてはならないということを改めて感じた。
そして、こういった数々の苦難を乗り越えて
現場の“カイゼン”を重ねることこそが、
今求められている“働き方改革”の最大の狙いである『(労働)生産性の向上』。
コロナショックというピンチを、
現場からのカイゼン提案が次々と生まれてくる
組織体質強化のチャンスに活かしていけることを願って止みません。
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